認知症になると歩行が変化する
認知症になると歩行の仕方が変化してくるように思います。
神経がどうとか言う理屈を述べることはできるかもわかりませんが、絶対に脳だけの問題じゃないと思います。
そして歩行が弱るのは意識や認知だけでなく無意識が弱ってきた証拠なのではないかとも思います。
歩行に変化が出てくるということは確実に無意識にも変化が起こっているのだと思います。
意識と無意識が交互に連絡しあっているということが大事なんだと思います。
五体満足だと思っていても自分の身体をキチンと動かせていますか?
この問いは常に持っていた方が良いと思います。
自分は、手足も自由に動くしタイプも習字も上手い!!
読書もしていて頭も使っている。
と豪語する人はいるかもわかりませんが、それでは足の指はどうでしょうか?
足首の内反外反運動は正確にできますか?
できないのが普通です。
つまり、意識と無意識が連携しておらず使えてないところが出てきているのです。特に足は心臓から一番遠いところにあるので意識をしてもなかなかうまく動かせません。
使わないところは廃用性萎縮と言って退化してくるので、足を使っていないと足の動きが弱ります。その弱りは筋肉ではありません。無意識が最初に弱ります。
だからどこかにトラブルを抱えている人に足首の正確な運動をさせると全くできません。思ったように動かせないのです。
足で立っている訳ですから、足首を思ったように動かせていないというのは歩行が不完全だということです。
認知症は、そんなふうにして進行していくのではないのかという仮説です。逆に言えば足を調整すると進行が遅れたりするかもわかりません。あくまでも仮説ですがありえると思います。
足を怪我してから認知症が進む方を何例かみました。急激に進んだ人もいれば、あきらかにその時点から徐々に進んでいった人もいます。それでも手は動いています。
身体を観察するというのは、本当に重要だなと思い知らされます。
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