腕や肩の痛み
腕や肩の痛みでズキズキするような痛みは見ていて本当に可愛そうに思います。
当然、肩に刺激してもよくなるはずがありません。
そして、面白いことに、こういう痛みと関係する場所を刺激すると、余計に痛みが酷くなることがあります。
そして、しばらくすると治まっていったりします。
よく瞑眩作用と言いますが、瞑眩作用というより、関連痛という感じです。
関連する場所も一部ではなく、手首であったり指先であったり体幹部であったりするので、あちこちからアプローチしないと楽にならないことが多いのです。
本当に人間の身体って不思議で仕方がない。
そういう場合、背骨を観察していると、胸椎5番あたりを中心に患側の椎骨のキワあたりに圧痛がでます。
つまり左が患側なら胸椎の左回旋が制限されていることを意味しています。
だから肋骨も腫れているので、肋骨を元に戻してやると、椎骨の反応はなくなります。
しかし、この手技をやると、余計に痛みが一瞬増したりすることがあります。
そして、しばらくすると治まっていきます。
これは、あちこちから影響を受けているという状態なので、一箇所の刺激では良い方向に導けないことを意味しています。
肩の痛みは主役と脇役が複数いるドラマのような感じです。
視点をAの側から見た問題と、Bの側から見た問題、Cから見た問題はそれぞれ違うので、それらをまとめるのに苦労します。
時間は一定方向に流れているので、その順番を間違えても効果はありません。
肩は足からもくるし、患側だけでなく、健側からもきます。
本当に様々な問題が複雑に絡み合っているので、いわゆる五十肩という名前は、五十カ所の異常と言われるとおり、一筋縄ではいきません。
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