肩の動きと胃腸
風邪をひいて熱はないが、鼻がかなり出る。顔が熱っぽいという症状なども、胃腸と関係していることが多いと思います。
しかし、胃腸と言っても、リンパ管の問題が強く、粘膜の反応もでている感じです。
お腹を触れると左側だけ腫れ感があるので、お腹に問題がある可能性があります。
押さえると違和感と腫れ感が強くでているということです。またこのような場合は、背中にも問題が出やすくなり、左背中はかなり緊張しています。
背中の緊張はとれにくく、肩の動きも悪くなっています。肩甲骨は一定しない動きになっていますので、肩甲骨を回転させるように動かすと後ろ下方向でつまる感じがしています。
肩そのものの動きは悪くはないですが、いわゆる肩甲胸郭関節の片寄りがあるということです。
東洋医学で言うところの気化作用が落ちて、肩甲骨の動きが悪くなっていました。
気化作用とは、飲食物を消化、吸収して気や血、リンパ液を生み出す働きと説明されています。
何かを変化させる働きなのだと思います。また体温を維持する働きもあることから左側の肩、肩甲骨周囲の気化作用が落ちることで冷えて動きが悪くなり水や血の流れも滞っている状態だと予測できます。
動きと中医学的解釈は同じになっている必要があります。中医学的異常があるのに関節は問題ないということは絶対にありえません。
気化作用の異常で胃腸にも影響しているので、肩甲骨と胃腸の問題は、気化作用で同期していると言えます。つまりつながっていることでしょう。
胃腸は様々な症状と無関係ではない器官です。
舌を見てみると、歯痕と言って歯形が舌についているような状態の舌がありますが、これは水分が滞っているので身体の流れが悪く、パンパンになっているとも考えられます。
当然ですが、栄養作用にも影響してくるので、粘膜の影響も考えられます。栄養作用は、血液やリンパ液の生成、筋肉や骨の疎性の形成や修復、ホルモンや酵素などの生理活性物質の合成、免疫力の維持、精神活動の維持という作用のことを言います。
胃腸の粘膜が弱れば、当然このような機能にも影響してくると考えられます。
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