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肩から体幹へ

最近、体幹が強いとか軸がぶれないと言うような表現をする人がいます。だから体幹を使えと言います。

ちょっと待って下さい。

体幹ってそんなに動かないのです。

調べてみればわかりますが、一つ一つの関節は殆ど動きません。全体として動くのです。


今回、肩の思いでわかったように、肩関節ですら自由に動かせない訳です。肩を動かそうと思った瞬間に手先に力が入ってしまうような人が、更に動きが少ない体幹を使ったらもっと手足の先に力入りませんか?

体幹の運動だと思っていても手足の運動になってしまうのです。

だから、体幹のトレーニングは人を選びます。できる人とそうでない人がいるということです。


椅子に座って左右のお尻を交互に浮かせてみてください。この動きで腰椎は動いているはずです。しかし、実際は、すぐに肩に力が入ってくるのがわかるはずです。腰の動きより先に肩に力が入ってくるのがわかると思います。

純粋な背骨の運動は、簡単ではなく、見た目に動いた時には手足に力がかかっています。

だからかなり限定的な動きだということです。


身体は使わないところに痛みが出てくるのであって、使っている場所はほとんど痛みは出ません。なぜなら使っているところは運動不足を起こさないからです。もちろん使えば運動過剰にはなりますが運動過剰は休めば治ります。

しかし、運動不足による痛みは簡単には治りません。

過剰な運動をすると脳がその運動を止めてしまうことから更に運動不足になるのです。そして慢性の症状になったりします。


脳からストップ指令がでていることに気づく為には代償運動のない動きができなければならないはずです。

手足の末端は動きやすく、体幹は動きにくくできています。

体幹が強いということは手足の力が抜けているということとイコールだと思います。


何もしていないのに肩がガチガチに凝っている人が体幹トレーニングをしたらどうでしょう。手足に力入りまくります。

それは正しい運動ですか?

少なくとも体幹のトレーニングにはなりません。手足のトレーニングになってしまうのです。

図のような姿勢で手足を使うとかなり手足への負担は大きくなります。若い人なら回復しますが、あまり運動をしていない人には要注意ですね。次ぎの日、筋肉痛半端ない。

そこで休めば良いのですが、毎日続けなきゃという真面目な人は更に損傷を起こし、それが運動不足につながっていきます。


それでは体幹だけトレーニングするにはどうしたらいいでしょうか?


ということになります。

体幹と手足は常に連動しています。綺麗に連動させることで力を発揮させることができるようになるのだと思います。

見た目と違い体幹トレーニングの殆どはかなりハードです。

最大限の注意を払ってやることで効果が期待されるのだと思います。




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