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筋トレに必要なもの

高齢者になってから、スポーツを急激に行うと、どこかを痛めることがあります。

手を使うスポーツをやって左お尻から大腿後側の痛みがあって徐々に酷くなったという人がいました。


問題は、反対側の肩や肘にありました。

それだけが原因ではありませんが、それは一つの大きな切っ掛けになっていました。


手を使うスポーツだからという訳ではなかったと思います。

元々、そういう異常を抱えていた人が、たまたま、そんなスポーツをした結果だと思います。


上半身は下半身のバランスをとっています。

船に乗るとわかりますが、船が揺れると、まず最初に反応するのは腕や肩です。


腕や肩でバランスをとろうとしているのに、腕や肩が緊張していたら、バランスを崩して当然です。

その結果足に痛みが出たとしても何の不思議もありません。

つまり筋トレやスポーツをする時、自分の身体がどのような状態になっているのかをできるだけ詳細に知ってトレーニングをすることが、まず、最初だと思います。


相手を知り、(どのようなスポーツか)己を知れば(自分がどういう状態なのか)を知れば百戦危うからず


なのだと思います。


なぜ、そういう考え方をせず、いきなり運動なのか?

不思議で仕方がありません。

治療家も、痛めて1ヶ月経っているのに怪我と同じ扱いをするのは意味がわかりません。

もちろん、痛みのある場所の骨の状態とかを確認することは大事だと思います。


しかし、そもそも、そんな検査をするまでもない人の多くが、MRIやCTをとりに行って、医療費を圧迫している訳です。

もっと、全身を観察する目を持てば、余計な検査をする必要もなくなってくるのではないかと思います。


筋トレに必要なものは、バランスです。

筋トレの前に、自分の身体がどんな動きをしているのかを明確にすることが大事です。


それを飛ばして、筋トレして身体を痛める人は本当に多いと思います。


次回の一般勉強会は、「動かない運動法」です。

これがわかると「気」がわかると思います。


一般の人でもわかる「気」とは何かを実感してもらえると思います。



実感してもらうことが重要なので、滅茶苦茶楽しいと思いますよ。



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