治療家難民
大阪支部政木です。
「医療難民」という言葉があります。
・どこの病院に行っても治らない。
・標準治療、保険診療の考え方ではお手上げ。
・自分の体の不快感をだれも汲み取ってもらえない。
そういう状態のことを言うようです。
大阪支部長として、初めて講習会を一任されました。
とても楽しくやみつきなるような、とても大きな経験でした。
志が同じ居心地の良い仲間にもめぐり逢え、中村先生流の「体当たり」でしか
体感できない貴重な体験をさせていただきました。
と同時に、「治療家難民」という状態にある人がいる。
と感じれたのは、一つの大きな収穫でした。
今回参加される特に臨床経験の浅い先生方にもそれは感じましたが、
御薗治療院と5年~6年のお付き合いがある、先生方も
自ら「そうだった」と、おっしゃるのです。
もしかしたら、世の多くの治療家や医療家は「治療家難民」
という状態に苦しんでいるのではないか、と感じました。
患者さんを見る前に、自分が自分の迷子の状態。
いわゆる「患者予備軍」。
自分をまず治めないといけない状態。
私も初期の頃はそうでした。
体調も崩しました。未だにそういう要素はあります。
常に不調は湧いてくる、というのが正しいでしょうか。
また、私も学校の教育や、巷にあふれる講習会を
渡り歩いただけなら、「治療家難民」は脱出出来なかったと思います。
なぜなら、御薗治療院では「まず自分の覚醒」といった、
「本質」の部分を先に押さえてしまいます。
それ以外のことは、あまり大事としないのです。
「出来ないことは人には説明できないよー」
自分が出来ることしか相手に伝えられない。
自分が覚醒した範囲でしか人を導けない。
「知っている」と「出来る」は違う。
この辺で迷子になってしまっている「治療家難民」が
これから少しでも覚醒出来る場を作れたらいいのではないか。
お互いに気づいて、助けられる人が増えるような、
会が作れたらいいのではないか。
そんな漠然とした可能性を感じています。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
治療家は、患者さんの悩みを解消するだけでなく、自分の悩みも解消していかなければなりません。
自分が自由になれないのに患者さんの自由の手助けにはなりません。
いつのまにか自分の不調はやってきます。
知らず知らずに不調になってホントに落ち込んでしまっている方もいます。
東京の勉強会の後も、そんな相談を受けました。意外に自由になるって難しいことなんだと思います。
意外に不自由が好きというのもビックリします。
自分からガンジガラメにしている人も結構います。結局は、「楽しい」が一番の治療になったりするのだと気づいた時、本当に覚醒するのです。
テクニックじゃ~ないんですよね~。
それを忘れていると何度も何度も不調がきます。
不調というのは、体調だけではなく、心の不調がやってきます。

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