気とは何か2
「東洋医学では、「気」は体を動かすための根本的なエネルギーとして重要視されています」
と言うことですが、気はある意味思いや意識と言えます。
意思を持って思うことで身体は変化します。
思うだけでは肉体は変化しませんが、思わなければ筋肉を動かすことすらできません。
思わないで勝手に動いたら病気です。
しかし、心臓は勝手に動いていますので思いだけで止めたり動かしたりはできません。
そう思うと東洋医学で言うところの先天の気とは無意識の気だとも言えます。
意識的に動かせるものを後天の気と考えると、この考えも納得できるのではないかと思います。
ただ、意識的に動かせるものと動かせないものというのは明確にわかれている訳ではありません。
例えば、緊張すると心拍数があがりますが、これをある程度コントロールすることは訓練によって可能です。
深く潜る競技をしている人の中には、心拍数を意識的に落として長く息を止められる人もいます。
ちなみに24分ぐらいが再長のようです。
一般人なら3分止められたら凄いですよね。
と言っても、全てをコントロールできる訳ではありません。
長くても24分ですからね。
心拍数
呼吸
体温調節
唾液の分泌
消化
排泄
眼球の動き
歩行時のバランス維持
表情筋の動き
微細な筋肉の動き
これらの動作は、脳の下位中枢や、無意識領域によって自動的に行われるため、意識的にはコントロールすることができません。
意識が無意識を意識する時というのが、大きな味噌なのではないかと思っています。
コントロールできないものに意識(思い)を向ける。
後天の気は、そんな時に活性化し、先天の気に影響を与えるのではないかと思っています。
やはり気は意識だと言えるのではないかと思います。
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