母指と肋骨、肺と少陽


右の肋骨が痛いという例でした。起きあがる時も痛い、手をあげても痛い。息をしても痛い。

まるで肋骨骨折のような痛みです。しかし、打撲した覚えもなく徐々に痛みがでてきたという感じです。


反応をみてみると、右手の親指から手首にかけて局所経気がでています。痛みのある肋骨には局所経気はでていません。

ここが面白いところです。

「血」「熱」の反応であり、少陽の反応がでていました。「血」の反応は手首に強く、「熱」の反応は母指先に強くでていました。少陽は手首から指先にまたがるように出ています。あくまでも局所経気ですが局所経気は複雑です。

局所経気は難しいし複雑です。


親指のDIP関節の遊びを観察すると屈曲に内旋の遊びが起こっています。通常は外旋の遊びですが、逆になっているということです。この状態は指にも大きなストレスがかかります。わずかな遊びであっても全体からみると大きなストレスになるようです。屈曲時、内旋方向に遊びを作ることで母指が曲げやすくなります。示指も同様でしたが、他の指先は大丈夫でした。

母指の関節でいけば、MP関節もCM関節も逆回転の遊びが起こっています。あとは、舟状骨も橈骨も遊びの異常がありました。

つながっているのですから当然ですが、それは肘にも肩関節にも肩甲骨にも肋骨に影響はでていますが、特に強くあらわれるのは肋骨の7番と10番ということだろうと思います。

右肺の上葉の後方にも少陽の反応がでていることから、痛みは単なる関節の障害ではなく、少陽病が肺にでた結果、局所である肋骨と手首、母指に出たのではないかと推察できます。


この調整をした後、動きは良くなり、手をあげても楽にはなったのですが、半時間ぐらいすると痛みが戻ってきました。これは瞑眩反応の可能性が高いので様子をみてもらうと、朝起きる時にも痛みがあったのが減弱し楽に起きれたと言うことです。


手の指と肋骨がつながっているという例でした。当たり前ですが、身体は途切れてないですから、どんなつながりがあってもおかしくないのです。

実は、これは左足へも影響しているのがわかっています。ただ、左足は調整はしていません。

なぜなら、調整のしすぎは逆効果になるからです。


この考察の結果わかることは、肋骨と手の指に何らかの相関関係があるということと、母指と肺、肺と肋骨、肋骨と対側の足という関係性があることがわかります。


ホントに人間の身体って面白いなと思います。

風邪は万病の元と言いますが、僅かな炎症は、大きな症状の引き金になるということを昔の人達はわかっていて、それに対して名前をつけ分類し人に伝えやすくしたのです。


しかし、名前がつくと、それが学問になり、名前からその状態を知ろうとしてしまいます。これは全く逆です。基礎があって応用がある。その応用は、当てはまった時だけ効果があるのです。

当てはまらないものには効果はありません。だからどこまでいっても確率論になってしまうのです。




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