教育とは?2
私が30代だった頃、実技を指導している時に、ある先生が、こっちはこうじゃないのか?
この異常な反応はとれてないよと言ってくる先生がいました。
もちろん、単なるクレーマーではありませんよ。
自分の考えを持ってそう言ってくれているんです。
今でも交流のある先生ですが、その頃がとても楽しかった。
自分で理解しているから、そういう反発をしてくれる訳です。
きっと、普通の講師なら、そういうことを言われると怒ってくるでしょうね。
でも私はとても楽しかったし、真剣にこっちも考え、答えを出しました。
真剣に話を聞いてくれて、自分なりのアプローチの仕方を考え、その意図にそぐわないと違うんじゃないかと言ってくるんです。
第一線で仕事をしている人はそういう意見が自然にでてきます。
これが正常な意見なんだと思います。
私はそんな人を増やしたいと今でも思っています。
私の話を聞いて、その人なりのアプローチでああでもないこうでもないと言ってくる人を増やしたいのです。
当時は、夜から朝方までそういう話をみんなでしていました。
本当に楽しい勉強会でした。
勉強会というのはそういう会でないと楽しくない。
セミナーは、一方的に教える会ですが、勉強会は、意見が飛び交うのが勉強会です。
わからないなら、どう何がわからないかを明確にすることが大切です。
ただわからないというのでは単なる言いがかりなので、もっと臨床をやってこいと言います。
絵に書いた餅では話になりませんからね。
その中にいた人が、伊勢の勉強会は本当に滅茶苦茶楽しく、どの勉強会より盛り上がった~と全く無関係な人に言っていて、たまたま、その話を聞いていた人が、私に教えてくれたことがありました。
ああいう熱意のある勉強会はそうそうないです。
教えるも教えられるもない。
同じ土俵にたって議論しているというのをヒシヒシと感じる。
その為には臨床で悩んでいないとそういう話にはならないのです。
教えられるのではなく、自分で考える。
そういう人を増やしたいなと思っています。
その思いは徐々に形になりつつあります。
まぁたいてい、そういう人は変人で人には嫌われやすいです。
私もそうなんだと思います。
そういう意味で楽しいとか面白いというのが一番大切なんです。
楽しむ為には悩まないと駄目なんです。
そうなる為の基礎の話を1年かけてやってきました。
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