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情報を利用すると

情報を使って刺激を行うと、刺激量に対しての影響力が大きいということがわかります。


つまり、一つの刺激を行って、与える影響が大きく全身的だということなのです。

一箇所の刺激によって、手にも足にも体幹にも影響を及ぼすのであれば、それを使わない手はないということです。


肘の痛みがあって、雑巾が絞れない。

なんて症状も、肘しか見ていないと全身に影響しません。

もちろん肘も一つの要因ですから肘も観察できないと意味がありません。


右の肘の痛みでしたが、右の顎に水滞と熱の反応

お腹と左足に血滞と熱の反応

左足にも血滞の反応が複合的に作用して、最終的に右手首の小指側に血虚の反応


という情報を得ることができました。

水滞や血滞もあれば血虚もある。


そしてそれぞれに脉診も穴も反応があります。

右の顎は脾経(右食竇、左三陰交)心包経(左天泉、右大陵)

みたいな形で経絡と穴も対応していました。


もちろん、その人の場合です。

肘の痛みが必ず、そうなるとは限りませんが、それだけで大きな変化が起こります。


お腹にはお腹の経絡と穴の反応が血滞としてでていました。

一つの刺激が与える影響が大きければ大きい程、効果は全体的であり継続的です。


雑巾が絞れなかったのが絞れるようになり、何かの拍子に痛みが出る程度になっていました。二回目には、その痛みも消え、軽くなっています。


異常な要素がなくなれば効果が出るのは当たり前の話です。

効果が出ないのは、異常な要素がなくならないからです。そしてそれを捉えてないからです。刺激量の問題ではありません。

その要素は多岐にわたっています。

一つや二つは単純なものです。


細かく複数になっていると同じ症状であってもそう簡単にはいきません。

同じにしてパターン化したいというのは人情としてわかりますが、それはあくまでも人間側の都合の話です。

パターン化してしまうと、融通が効かなくなる。つまり技術が衰退してしまうということになります。



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