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外と内の感覚

東京支部長の本橋先生が、意識の運動について書いてくれました。

普段は外にばかり意識をむけてしまいがちですが、内側に意識を時々向けるだけで内側と外側に運動することができます。

数秒間でも効果的です。

常にやっていなければならない訳ではありません。

気づき、認知がとても重要で脳を休ませることができると思います。


やってみればわかります。

呼吸にちょっと意識を向けるだけでも疲れが違うと思います。


★★★★★★★★★★★★★★★★★


『外と内の感覚』


東京支部長の本橋です。

前回のブログでは自分自身の体を認識することが健康へのひとつの道、というお話しをしました。


自分自身の重心や体の位置を知ることは、脳の機能とも関連していますし、脳の刺激をすることにもなります。

最近の中村先生のブログにも頻繁に登場する脳の活用は、自分の体を認識することでも出来ることが分かります。


毎日私たちは、慌ただしく過ごしています。

自分自身以外の意識は、ほとんど外的な意識となります。

仕事、家事、娯楽、など自分の体の外に意識が向いています。

パソコンに向かって仕事をしている時には画面やキーボードに意識が向けられています。

それを1時間連続で行ったら、丸1時間は自分自身への意識をしなかったことになります。

生物には、自分に意識を向けなくても勝手に動いてくれる仕組みが備わっています。

一番分かりやすいのが呼吸です。

1時間呼吸を意識せずにパソコンに向かっても、苦しいことはありません。

自律神経が呼吸機能を担ってくれているからです。

けれども、その1時間はほとんど同じ姿勢で仕事していることになり、おそらく足、腰、腹、背中、胸、肋骨、肩、首、腕などは硬くなります。

腰、腹、背中、胸、肋骨が硬くなったら呼吸はどうなるか想像してみてください。

肋骨の中には「肺」が納められています。

肺が膨らむことで空気や酸素を取り込むことができます。

でも、肺の外壁となる肋骨が硬くなっていたらどうでしょうか。

肺が十分に膨らむことができません。

つまり、限られた狭い範囲でしか肺を使っていないことになります。


丸1時間、肺や肋骨を意識することなく仕事をしていたら、酸素不足になるのです。

毎日、そうやって生活していると次第に動かせる範囲が狭くなり、体の問題発生へとつながってしまいます。

ですから、私はこのブログを書いている時に時々、自分の体を意識します。

手や足や頭の位置を意識したり、肺や肋骨が動くのを感じながら呼吸をします。

これが、内の意識になり、自分の体への運動になるのです。

自分に対して、内の感覚を向けることを内観とも言います。

外の感覚でも体は動いていますが、それは外の世界で動いているだけで、内への世界の感覚がないので、実は運動不足になります。

本当の意味での運動は、自分の内への感覚を意識した時に行われます。

それが意識の循環、体の循環を生み、心身の不具合を防ぐ本質的な方法だと考えています。


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