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声楽と科学

声楽をやっている子が自分が歌を歌っている時にどんな声帯の動きをしているんかなぁ~?

と言っていました。この子にとっては上手く歌えるにはどんな声帯の使い方をすれば良いのかという疑問だったと思います。


そこで私が、声帯の使い方って誰も見たことないよね~。

って言いました。

しかし、声を出している時の映像ってありますよね?


あれって現実の一部なんだろうと思います。

歌っている時の声帯の動きを撮った映像は確かにあります。

でも自分のを見ながら歌った人はそう多くないし、曲によっても違うでしょう。

音痴の人と上手い人の差

低音の人と高音の人の差

ソプラノとアルトの差

バスとテノールの差


みたいな差を徹底的に調べた研究者っているのかなぁ~。

どこまでいっても、その詳細はやっぱりわからないし、声帯の使い方だけで歌が上手く歌える訳ではないと思います。

そもそも音楽は音を楽しむことなので、一般受けはしないかもわかりませんが、ランダムに並べられた音って集中の仕方ではかなり効果的な印象になります。


現代音楽なんて正にそんな感じですよね。

聞き手を選びますが、不協和音の羅列が効果的だったりすることもあります。絶対に一般受けしませんがね。

何をもって良いとするのか?


これには様々な議論があり、聞き手によって大きな違いがあります。

それが人間の感覚なんだろうと思います。

人間の身体や感性は、やっぱり自然に近いのだと思います。自然が理路整然と並ぶことは殆どありません。

科学だけで自然を語ろうとするとどうしても無理がある訳です。


それを知っていて声帯の動きをみるのと、ただ声帯の動きをみるのでは大きな違いがあります。