固摂作用と温煦作用の混合

温煦作用というのは夏場にあまり問題にならないと思うのが常識的な考えかもわかりません。温煦作用も部分的に弱りが起こっています。


普段、首の強烈な凝りの為に来院してもらっている方ですが、当院に来られてから極端な緊張はなくなり、体調も良くなったそうです。(本人談)


それでも緊張がなくなった訳ではありません。症状がなくなっただけです。左側は、症状がなくても緊張はしています。軽く触ると、奧の緊張があるのを確認できます。



通常、この方を治療しようと思ったら、深くて強烈な刺激をしたくなると思います。それぐらいカチカチなので、ねじ伏せようとするはずです。しかし、軽く触れる程度だと、何が問題なのかが自然にわかりますし、一筋縄ではいかないというのもわかります。


温煦作用の弱りが、血管系の経路と同調して存在し、体表面の異常ではないと直ぐにわかります。面白いのは、固摂作用は左の後頚部から左背部にあるということです。前が温煦作用の弱り、後は固摂作用の弱りで異常な緊張を起こしているということです。

深く異常が起こっている場合は、これらの枝葉の異常を中心に治療をすると、あちこち異常反応が飛び火します。そこで全身に影響を与える可能性のある異常部位を選択します。


全身と関係するのはね、お腹に反応がありました。これは胃の調子にも影響するので、全身としては夏バテもあるのかなと思えます。このように部分的に診た場合と全身を診た場合では、関連してくる臓器も器官も違って当たり前です。

お腹にある反応は経気の方向性が全身にひろがっています。つまり治本法の経気だと言うことです。上腹部のやや左側にありました。


また、水の異常反応もあることから、治本法として防風通聖散と六味丸という組み合わせを行いました。防風通聖散は、高血圧や肩凝り、のぼせにも使う体質改善薬と言えます。それに六味丸という腎虚の処方を行いました。

軽いむくみであったり尿の異常にも使う漢方薬です。


それと同等の鍼治療を行ったところ、温煦作用や固摂作用の低下はなくなりました。しかし、奧に異常が残ります。

治本経気の反応がなくなってから、部分である肩の調整を行うことでより詳細な調整を行うことができます。頭頚部にあった血管系の調整を行うと、更に肩の緊張はなくなりました。

症状がなかったはずなのに、調整をした後は、首が軽いと感じるそうです。目も見やすくなり、頭もスッキリしています。


極小の刺激で身体の緊張を変化させ、ガチガチの緊張もなくなります。なぜそういうことが起こるのかを、もっともっと検証してみたいと思います。




Featured Posts