top of page

反り腰と固摂作用

腰の痛みを訴えていますが、強い痛みではなく、重い痛みです。固摂作用の弱りがお腹にあります。そして左の腰は水分代謝異常があり腫れています。



腫れていることから左へ伸展側屈や回旋は動きが悪いことはわかります。ただ推動作用の影響も確実にありますが、それが主役ではないという例です。


その証拠に腰の範囲は腰椎から仙骨あたりの中心部の一部にしか推動作用の異常はありません。影響力が強くでている場合は、側面にまで範囲が広がっているのが観察されます。これで推動作用が優位か他の影響が優位かもある程度わかるということです。もしくは、小さい範囲でも深くなっていることもありますので、範囲だけではわかりませんが、見当はつくということです。


固摂作用がお腹で弱っているということは、当然、尿や汗にも影響している可能性があります。また固摂作用と平行して栄養作用も弱っていることが確認できました。お腹に栄養作用の弱りがあるので小腸にも問題がでている可能性があります。

身体の反応上としても小腸と心臓にもでていました。そして水滞の反応も胸からお腹、左足にかけての反応が強くでています。水分代謝異常もあることが考えられます。

傷寒論の少陽の反応もあるので、寒が左胸から脇の下に入っているのも確認できます。症状としては酷くはありませんが、複数の異常が確認されているので体力が弱っていることは間違いありません。

漢方薬では半夏瀉心湯が適応だったので、半夏瀉心湯と同等になる鍼治療を行いました。(手の甲に一瞬、鍼先を触れただけです)

それだけで腰の腫れは減弱します。症状も軽くなっているので間違いはないでしょう。しかし、固摂作用はまだ存在していました。つまり、少陽の反応は表層にでてきていて腰にも影響はしているけれど、それだけではない何かがあるということです。その何かは固摂作用の弱りが小腸にも影響している為の栄養障害とも考えられます。


これについては、四君子湯と三物黄ゴン湯の組み合わせを使いました。すると、左の腰が更に伸びて、痛みも消失していきました。反り腰と固摂作用の弱りは何らかの関係があるのではと考えられます。


Comments


Featured Posts
Recent Posts
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page