力を使わない
- Shyuichi Nakamura
- Oct 18, 2021
- 2 min read
力を使わないということはどういうことかが最近のテーマです。
力を使わなければ動かせません。
僅かな動きでも力はいります。
だから完全な脱力はあり得ない。
指先でキーボードを打つだけでも指を上げる力は使います。
しかし、指をあげているという力は意識的には使っていません。それでも意識すれば指をあげているという感覚はあります。
力を使わないというのは、いつも使っている力ではない力があるのだと思います。
これは知覚と運動の絶妙なタイミングによって起こる現象なのかなと思います。タイミングがズレたまま、力を使い、それが連続すると力を使わずに事をなせるのかもわかりません。
山で滑落して、骨折したのに痛みはなく、救助に来たヘリコプターを見た瞬間から激痛になったというような話しを聞いたことがあります。目的と、その目的に必要なこと以外は排除するということですが、感覚や知覚は、意外にも排除できるように作られているのでは?
力が抜けた動きというのは動きが綺麗です。
しかし、力の入った動きはぎこちない。
所作の綺麗な人は力が入っていないで型を作る。
要点だけが型であって、型で所作をしない。
そういう時にこそ綺麗な動きができるのはないかと思います。
正に概念で行動しないということだろうと思います。
鍼灸をやっていると感覚を豊かにするというのを誰しも思うことですが、実は達人と呼ばれる人は、あまり感覚を使っていません。感覚は豊かになっても、それだけではつかめないのです。
武道をやっていると、そういう瞬間があることに気づきます。無駄な力を使わず身体が勝手に動いた結果、勝手に相手が倒れている。
力を使わない。
僅かに力を使った。
力を使わない。
使った。
この連続性が事を成し得るのかもわかりません。
最近のテーマです。
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