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一対多、多対多2


冷えたことと、体質と腐ったものを食ったということは、それぞれが異常Aと関係あります。

異常Aは、それぞれのグループに属しているということになる訳です。


親異常A(腐ったもの)

体質ー異常B(お腹が痛くなりやすい体質)

外感ー異常C(冷えた)


という複合的な要素によって異常Aは起こった可能性があります。

そのどれか一つが抜け落ちていても痛みがなかった可能性もあります。

こういう複数の要素をつなぐ考えが多対多ということになると思います。


一本の映画には複数の俳優が出演しています。

一人の俳優は複数の映画に出演します。

映画と俳優は一対多の関係です。しかし俳優と映画も一対多の関係です。。

映画と俳優の関係は多対多です。

そしてその間には配役という項目があります。


多対多の関係をまとめたもの、つまり配役にあたるのが東洋医学における「証」と呼ばれているもので、複数の要素をつなぐ名前だといえます。

「証」という考え方は、この考え方ができてこそ成り立つものであって、一対多だけの関係性では成り立ちません。

ここを理解していないと東洋医学は理解できません。


しかし、一般的には、原因を一つに特定しようとしているので逆に上手くいかないということがよくあります。

つまり一対一か一対多の考えしかないということです。


腰痛や肩こりという症状の原因はあくまでも関節や筋肉の問題だと定義づける専門家や一般の人は、この構造を知らないから証という多対多の関係性を理解できません。


こういう考え方はデータベースの考え方です。

一見すると、全く違うもの(データベースと鍼灸)のように見えて、問題を解決しようと考えると同じような考え方になってくるのです。名前が違うだけで本質は同じです。


データベースの考え方は、よりよい情報を得るための手法で商売に反映させるのが目的です。

医療も一般的な商売も本質的には何ら変わることがありません。


その為には違いを見つける能力を磨く必要があるのです。


違いは頭では理解できません。

感覚です。

一つ一つの石は形が違います。

世の中に同じ石は一つとしてありません。

同じ木に生えている葉っぱも、よく見れば一つ一つ形が微妙に違います。

それを同じにしないで、違いを見つける為には観察と直感が必要不可欠なのです。


複数の要素が絡んでいるのですから目の前にいる患者さんは、一人として同じではありません。

また同じ人であっても今日の結果と明日の結果は違います。

それを見分けるのは観察する能力をあげるしか方法はないのです。

だからこそ診断能力をあげる。

診断する為の複数の方法を考えるということが何よりも大事なのです。


学校教育が生き過ぎると、この観察能力が落ちて、全てを同じにしてしまおうとします。

これが大きな問題です。

学校で教えるのは出来上がった形です。


その形を最初から超えられるようにしていないと必ず行き詰まりになります。

そんな人を多く見てきたので感覚を研ぎすます方法を沢山考えてきました。

この状態は、わかるとかわからないという段階ではありません。


その感覚を研ぎすますだけの段階です。

やってみると何の意味もないように見えたりしますが、次のステップに行くための確実な段階です。

まずは違いを見つけられなければね。

しかも詳細な違いをです。






 

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