バランスを考える
バランスを理解するために考慮する必要がある要素の例を挙げてみます。
物理的な要素:重力、摩擦、弾性力など
生物学的要素:筋力、神経伝達物質など
心理的な要素:認知、感情など
社会的要素:文化、規範など
これらの要素をすべて考慮することで、より深くバランスを理解することができますが、複数の側面からバランスを捉えてしまうことが殆どなのではないかと思います。
人間の身体を物理的要素だけで判断することは、バランスを捉えたとは言えません。
重力におけるバランスは最も顕著なものですが、それだけでは語れません。
あきらかな体調不良のある人で痛みがあっても、姿勢の画像を見るとまっすぐの人がいます。
また、足裏の足形をとってみても、あきらかではないという人がいます。
あんなに不調なのに見た目の姿勢は大きな崩れはありません。
そういう場合、重力のみによるバランスは意味をなしません。
次に生物学的要素ですが、ここには筋力や神経伝達物質と書かれていますが、平たく言えば動きのバランスと言えるのではないかと思います。
例えば右足をあげた時、左足をあげた時、複雑な動きをしたりすると右と左で動きの違いが見られます。
こういう時は重力における姿勢のバランスと相互関係になることもありますが、中には、姿勢も大きな乱れはないのに関節の動きが悪いという場合もあります。
そういう時は、心理的要素や、社会的要素を考える必要があるということです。
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