ジッとしていると痛む

腰痛でもジッとしていると痛むという腰痛があります。動かしはじめの痛みがあるというのとはちょっと違います。


こういう痛みも傷寒論の六経弁証から診てみると全く見方の違うものが見えてきます。

六経弁証は、太陽、少陽、陽明、太陰、少陰、厥陰は、六種類の段階と考え順番に伝搬していくと考えますが、そうでない場合もあります。病の深さの基準にもなる考えと言えます。


身体もだるいとかはありません。しかし、少陽の反応が胸から前頚部、顔面部、頭部にも存在しているのを確認できました。

少陽の存在部位と症状である腰とは、場所的には全く違いがありますが無関係ではありません。ただ今までもそういう例は、沢山紹介してきました。


少陽の一番強い場所は、胸部でした。しかし、胸部を刺激しても腰の違和感はなくなりません。問題は、顔面部から側頭部にあり手を当ててもらうと左右の回旋が楽になります。特に右回旋に問題があったのですが、それがスムーズになるのを確認してもらいました。





六経を主に考えると胸が強いのですが、「水滞」を問題にすると頭部から頚部、胸部にまたがっている感じです。水滞は、側頭、顔面部に強くでていることから、側頭部に手を当ててもらうと右回旋がスムーズになるのを確認できました。

つまり、六経で反応が強くても、それは主役ではなく、気水血の「水」で水滞の顔面部が全身に影響を与えているということを意味しています。つまり左顔面部の腫れがあったと言うことだろうと思います。


手をあてるだけで?


と思うかもわかりませんが、手を当てることは大きな刺激になります。全ての反応がなくならなくても変化が起こります。

たかが腰痛、されど腰痛です。様々なパターンがありますし、人によっても状況によっても違いがあります。

それを一つの方法だけでアプローチすることはできません。


大事なことは、どんなシステムで、どんな見方をしていくかです。それによって今まで解けなかった謎が解けてくる訳です。

今の前進はミリ単位かもわかりませんが、こういう発見はどんどん経験として蓄積されていきます。経験は積んだだけでは駄目で、あらゆる見方をできるように訓練している必要があります。


一つのシステムだけに拘って、その窓からしか見ないというのは、船内の窓から海を見ているのと全く同じです。

時に陸地が見えても、波で隠れて見えなくなってしまいます。デッキにあがって、見方を変えないと陸地は見えません。






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