サルから人間に
当時、やっと猿になった私は、かなり嬉しくなりました。
ああ~、ジッとしていなられないのは、自分が焦って色々考えるからなんだと理解した訳です。
色々と考えるのは、身体の感覚から起こる様々な感情に付き合っていたからだと気づいた訳です。
どのようにして、この感情を手なずけたかというと、無理やり姿勢を正そうとしない。
これに気づいたからです。
まぁ単純に怠け者だったからわかったことであって、お勉強のできる優等生だったら絶対に気づかなかっただろうと思います。無理やりやらずに静かに時を過ごしていると姿勢を正すことを始めてから4日目に心に変化が起き始めたのです。つまり、ザワザワした感情が起こってこないのです。
なんじゃこれ!!
と思いながらニヤニヤして電車に乗っていたことを今でも思い出します。
頑張らないというのは、この経験があったからわかったことです。
だから本で読んだり他の人が言っていたから言っている訳ではありません。
まぁ他人が言っているからと言って、それを信じるような人間でもないので、頑張らないという言葉すら考えたこともなかったと思います。しかし、頑張らないというのは努力しないと言う訳ではありません。
姿勢を正そうとはしているのですが気負わないで行うことです。
頑張って最初から一生懸命やろうと思っても眠たくなるだけです。
一生懸命やらないで少しだけやろうと思っただけです。
これは私の人生のターニングポイントになったような気がします。
あそこで、もし頑張っていたら、絶対に、体感できなかっただろうと思います。
もし頑張れたとしたら、いびつな世界に入り込んでいた気がします。
どうすれば良いか本を読みあさって頭で理解しようとしたと思います。
つまり、誰かの猿真似をしていたと言うことです。
きっと本当の猿になっていたでしょうね。
そして瞑想とは!!
というようなうんちくを語っているだけの存在になったかもわかりません。
そんな人は山ほどいます。
体験もしていないのにわかったようなことを言う人が沢山いる訳です。
そんな人を見ると本当に不思議な気がします。
それで納得できるのか?
そう問い続けなければなりません。
猿から人間に成長した瞬間だったと思います。
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