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エネルギーって何? 5

置鍼(鍼を打ったまま放置する)したり、雀啄(キツツキのように鍼を動かす)したりすることが臨界点に達する為の技術だとすると、着火する為の手技というのは他に存在するはずです。


いくら臨界点に達していても、着火しなければ、エネルギー変換は起こりません。また、着火する時は、触れる又は触れない状態であっても近づいただけで変化するのが臨界点に達したものの特徴です。

一瞬の変化でない限り臨界点に達していないと判断すべきです。


もちろん、その規模の大小はあります。


置鍼や雀啄の手技が、臨界点に達する為の技術であり、尚かつ、着火剤を近づけ連鎖反応が起こったら、全身に影響する可能性があります。


症例


お腹の痛みや頭のふらつき、蕁麻疹でやや体重減少などの症状のでた小学生ですが、普段から鼻が悪いのですが、蕁麻疹がでた頃から鼻が止まった。という例でした。問題は、顔面部の陰熱で、この陰熱は、視床下部、下垂体、中脳、延髄という神経系に影響しているようでした。


そこで額に手をあてるとお腹の緊張が変わり、姿勢も一瞬で変わります。手を離すと元に戻ります。


蕁麻疹の場合、お腹の緊張が起こるのは普通ですが、内分泌系や自律神経の調整を行う視床下部に問題があるとすると、精神的な影響があるかもわからないと想像できます。

ただ、本人からは確認していないのでわかりませんが、多分、それはあると思えます。また中脳、延髄も反応があることから呼吸活動が落ちていることも予想できます。それが普段からの鼻の症状になっているはずです。蕁麻疹が出たことで、鼻が治ったのではなく、悪化したとも考えられます。


摂食行動や睡眠障害も起こりやすくなる可能性はありますが、顕著に悪くなっているようではないようです。


気滯であり陰熱ということから、神経系の問題は考えられるので、これを明確にすることこそが、臨界状態にさせると言うことです。


そこで右足の足三里穴を刺激すると一気にこれらの反応がなくなり、お腹が緩み姿勢が変化しました。

それで治療は終了です。


重要なことは、足三里に刺激することではなく、何が問題になっているかを術者が理解することで臨界状態を作り出せるのだと思います。


穴の刺激が症状を改善するのではないのだと思います。だから同じ穴に刺激しても術者によってその効果が違うのだとおもいます。


臨界点に達していれば、必要以上に強い刺激をしなくても効果は出せるはずです。


もし、置鍼や雀啄は、そのような変化をさせるための手技であるのなら、置鍼や雀啄をすることで、異常が際立ってこなければなりません。

そしてそれを確認出来なければなりません。




 

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