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昨日は、図形化というのを大阪支部長が書いてくれたので、補足として書いてみようと思います。


一つの症状は一つの原因で成り立っていません。

複数の要素から成り立っています。

いわゆる要因というものですが、この要因は考えれば考える程、無限の拡がりがあります。


肩の痛みや背中の痛み頭痛などで来院した人が二回目に来た時に言っていることが要因の話を物語っていました。

肩の痛みはかなり楽になったとのことですが、今度は違う痛みが反対側に出ているとのことでした。


一見すると痛みが移動したみたいに感じると思いますが、痛みが移動した訳ではありません。

元々あったものが複数あり覆い被さっている状態になっていたのです。

感覚は、いちばん強い部分しか感じにくいと言う原則のとおりです。


つまり、現在の主訴と過去の主訴は原因も要因も違っているということです。

だから同じ症状ではないといえます。


一つの症状は氷山の一画です。

それが一つの原因しかないと考えるのは不自然です。


要素は年輪や地層のように複数の深さがあることがわかります。

一つがなくなれば、次の層がでてきて違う症状になってでてくることが臨床では普通です。教科書どおりにはいきません。


強烈な痛みがなくなり、鈍い違和感のような痛みに変化して場所も変わっている訳です。

よく観察すると主訴は同じでも感覚が全く同っています。

つまり、他の要素が関係しているので、前回と同じ治療をやっても効果がでるはずがありません。


肩や背中の痛みがあると、どうしても肩や背中の筋肉が悪いと考えてしまいます。

確かに筋肉疲労でも肩や背中の痛みは起こりますが、それだけが原因だと考える方が不自然です。


その方の場合、目の奥にある脳神経系の反応(要素)がありました。

もちろん、器質的異常ではないので、あくまでも機能的な異常です。

目の奥には、下垂体や視床下部があります。





こういう方法は記録としてとても大切です。

種類が明確になると、どんな要素があるのかがわかるようになります。

種類(東洋医学的な気水血や虚実寒熱だけでも良い)と位置、深さと立体的な形を明確に記録できると更によくなります。

なかなか難しいですが、、、


大まかなもので良いのですが、種類とその位置がどこなのかがわかると、より明確な答えがでてきます。


また、影響するものと影響されるもの、その影響は、どこからくるのか?

人体内だけではなく、人体外からも来たり、行ったりします。

それらを把握することで、感じたものが形になり、その形から多対多の関係性を浮かび上がらせることができます。


多対多の関係性が浮かび上がると、その多対多の要素と症状を結びつけることができます。

それをデータベースに記録できれば、感じたものを、ある程度数値化できる可能性がでてきます。


曖昧に思える感覚を数値化しようとするのは簡単なことではありません。

まだまだ道半ばですがこれができれば、面白いデータになります。


★★★★★★★★★★★★★★★★★

大阪支部の政木です。


電子メモなどで簡単に診断を図式化できます。

ただただ、絵を描く様に。

診断したイメージを図にしていきます。

場所、種類、形、方向、距離、優先順位など。

自分が見れるもの、見たいものをそのまま絵にしていきます。

自分だけ分かればいいので汚くても大体でもいいと思います。

丸い形やアメーバみたいな形、大きかったり小さかったり。

膨らむ方向があったり、向きがあったりしてもいいと思います。

こうすると、自分が見ているもの、見ようとしているものが何なのか。

非常にはっきりしてきます。

きちんと設定はできているか。

何を見ようとしているか。

決めたものが途中で設定がぶれてないか。

などなど。

また、図式化することで記憶を補助してくれるので、今やっていることにより集中しやすくなります。

問題がたくさんになってくると、先程の診断結果を覚えておかないといけません。

関連も含めると非常に煩雑になっていきます。

覚えていくのは至難の業です。

そうしてある程度図が完成したら、優先順位1番から治療をしてみる。

すると、1番が消えた次に2番がくるのではなく、また別の物が別の場所に出てきたりします。

割り込みですね。

1番の裏に隠れていた、1番が消えることで出現する問題です。

こういった、問題の階層構造が、図式化によって調べやすくなります。

階層構造は単純な順番だけでなく、横にも縦にも繋がっているということが体感出来ます。

自分がどのようなものを見ているのか。

その構造はどうなっているのか。

とてもわかりやすくなります。

症状とは別に大切なものがあるということが、より体感できる一つの方法だと感じます。

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体重を移動するだけで歩行の予備動作が可能になります。

しかし、体重移動は前方向だけではありません。


前横方向や後ろ方向にもあります。

歩行は片足立ちに一瞬なって前に進みます。

どれだけ、すり足で歩いたとしても必ずそうなります。


完全なすり足は、足で動かそうと思ってもできません。

すり足にして歩く時は、体重移動をさせてから体幹で捻れる力を使わなければなりません。

これができると綺麗に歩けます。つまり足ではなく体幹を使うということです。


そう簡単な動きではなく、足先の力が抜けていないとできません。

座った状態ですり足をする時も足先で動かそうとすると地面にくっついて動きません。

最小限のすり足は、滅茶苦茶難しい歩き方です。

能のような歩き方になってきます。

幽霊が歩いているような雰囲気になるのです。

そういう世界観を表現したかったのではないかと思います。


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